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2019年03月14日

チューター通信 最終回

こんにちは、難波校チュータ―の中谷です。
今回は最終回として、以前告知した「一般教養の解き方」を解説していきたいと思います。
※例の如く、赤文字を読めば大体の内容は把握できます。


〇2時間20分、どうやって使うか。

早速ですが、皆さんに質問です。
皆さんは公務員教養模試を解く際、最初から順番に問題を解いていますか?
私が以前監督した模試では80%以上の方が模試を前から解いていましたが、これでは高得点を狙うのは難しいと私は思います。
国家一般職を基準にすると、2019年度教養試験は正味2時間20分、問題数は40問になっています。
単純に計算すれば、3分30秒で1問解答できれば、全問を解く事が可能という訳です。
ですが、そんな簡単な話ではない事は、模擬試験などで教養問題を実際に解いた事のある人ならば身に染みて分かるでしょう。
これはあくまで私の経験則ですが、2時間20分の試験時間のうち、およそ半分は一般知能問題に費やされる事になります。
その為、教養試験を何も考えずに前から解いていくと、一般知能で大きく時間を費やしてしまい、結果として後半の知識問題を解く時間がなかったという事態が起こりえます。
起こりえるというか、起こります。教養試験を何も考えずに前から解いたら、時間は確実に足りなくなると思った方がいいです。
そこで私はどうしていたかというと、
1:まず現代文・英語を解く。
2:次に問題を最後のページからめくり、知識問題を解いていく
3:一般知能問題に辿り着いたら、まずは立式と計算さえ出来れば解ける数的処理を解く
4:そこから判断推理問題を軽く流し見しながらページをめくり、空間把握問題と資料解釈問題を解く
5:そして最後の最後に、判断推理を解く
という順番で、教養問題は解いていました。
つまり、時間のかからない順で問題を解いていたのです。
ただ現代文と英語だけは例外で、私はその二つを最初に解くようにしていました。
現代文と英語は文章の趣旨を把握する必要があり、焦りが出てから解いても分からないだろうという意識があったからです。
ですが、もしも現代文と英語が苦手というのであれば、私は順序1から順序4まで順位を下げていいと思います。
焦らず、何も考えずに解ける問題を早めに解いて全体の問題数を減らし、考える必要がある問題に割ける時間を増やすのが、本試験で模試通りの成績を出す秘訣だと私は思います。
先程1問辺り3分30秒と言いましたが、おおよそ問26から続く15問の知識問題を各1分で終わらせられれば、前半の一般知能と現代文に割ける時間は1問辺り5分と大きく伸びます。
そうすれば精神的余裕も生まれますし、解く時も焦らずに済むと思います。
なので、教養試験を解く時は「何も考えずに、知識だけで解ける問題」から解くようにしましょう。


〇知識問題の解き方、それは「諦める」事と、「諦めない」事。

さて、では一旦現代文・英語は置いといて、知識問題から見ていきましょう。
知識問題とは一般知能の資料解釈以降の、人文・自然科学に関する問題の事を指しています。
この知識問題ですが、基本的には「解けなければさっさと諦める」事がポイントになります。
例えば私の場合、思想や歴史等が壊滅的でしたので、それらは曖昧な記憶を基に20秒ほどで選択し、取り敢えず解答欄を埋めるだけに留めていました。
その代わり、得意な物理や化学・地理は全て1分もしないうちに解答し、後の問題に割ける時間をなるべく多くする事に努めました。
そして、私はこの辺りの知識問題は全て高校時代に得た知識やネット等でたまたま目にした情報を基に解いていた為、実はこの問題に割いていた勉強時間は全くありません。
何故かというと、知識問題は範囲が広範なうえに各分野1問程しか出ず、それを完璧に解答するくらいなら専門科目や一般知能の勉強をした方が効率が良いからです。
特に国家一般職を受験する場合、その時間を憲法・民法・経済原論等の専門科目を勉強し、高得点を取る方がよほど合格への可能性は高まるでしょう。
だからこそ、知識問題は「諦めが肝心」なんです。
ですが、だからと言って全て諦めてしまうのも問題です。
何故なら、一般知能より少ないとは言え知識問題も10問程度は確実に存在し、そこで点数を落としすぎても合格は大きく遠のいてしまうのです。
勿論、一般知能を全問正解出来るなら知識問題を全て落としても問題無いでしょう。ですがそんな事は不可能ですし、それが出来る人ならば知識問題の正答率も高いはずです。
つまり、「分からなければ諦める」事も大事ですが、「分からないままで放置し過ぎない」事も大事なんです。
私は理系なので自然科学の話をしますが、体系的な知識が多い自然科学も法則や性質によって分類されているものが多く、それらを表面的に覚えるだけでもある程度解答する事が可能です。
例えば、
●物理
・支点からの距離×物体の重さの値が左右で同じとき、天秤は釣り合う。
・物体を遠くに飛ばすとき、斜め45°で飛ばすと最も遠くまで飛ぶ。
・○○エネルギーは力の積分なので、大抵が1/2×定数×変数の二乗である。
・放射線はα・β・γの三種類あり、αはプラス、βはマイナスに帯電しており、γ線が最も貫通しやすい。
●化学
・金属は自由電子が数多くの原子間を飛び回って繋がっているが、非金属は特定の数の原子が互いに電子を出し合って結合している。
・典型元素の価電子は基本的に一つに決まっているが、遷移元素(主に金属)はそうではない。アルミニウムのイオンは基本的にAl3+イオンの一つだが、鉄はFe2+とFe3+の二つが主に存在する。
・炎色反応は「Li赤・Na黄・K紫・Cu緑・Ca橙・Sr紅」、「リアカー無きK村、動力借ろうとするもくれない」で覚えよう。だめならせめてナトリウムが黄、銅が緑というだけでも。
・化学反応式は反応の前後で原子の数は変わらない。ただし水や酸素が省略されている可能性はあり。
●地理
・基本的にどの大陸も東海岸は温暖湿潤気候(Cfa)、西海岸は西岸海洋性気候(Cfb)である。Cfaは夏に雨が多く、Cfbは年中少な目。Cfaは夏暑く冬寒いが、Cfbは冬にそこまで寒くならない。
・プレートテクトニクスはプレートという板が動く事であり、海洋プレートの方が大陸プレートより重いのでプレート同士がぶつかると海洋プレートが沈み込む。沈み込みが限界を超えると地震になる。
・バイオエタノールの生産量は穀物の生産国で多く、代表的なのはトウモロコシを生産するアメリカと、サトウキビを生産するブラジルである。
・石油はアメリカ・サウジアラビア・ロシア、石炭は中国の生産量が多い。
等のように、表面的な知識を最低限覚えておけば解けるかもしれない問題も増えていきます。
そしてこれらの知識を専門・一般知能問題の勉強の合間に目を通しておく事で、少しでも正答率を高めておくのです。
だからこそ、知識問題は「諦めの悪さも肝心」です。


〇現代文と英語の解き方、それは「主張を探す」事。

 次に、現代文と英語を見ていきましょう。
 最初に知っておいて欲しい事は、「現代文と英語の解法はそこまで変わらない事」です。
どちらの問題も文章の趣旨を把握したり、文章の順を入れ替えたりする問題がほとんどを占めます。
英語が難しく感じるのは、慣れ親しんだ日本語とは違って「単語」と「文法」を覚える必要があり、要点を正しく掴む事が難しいからです。
 しかしながら、現代文と英語、どちらにおいても必要になる作業は同じです。
今私が書いているこの文章のように、各段落で筆者の主張を示している文章を抜き出す事が、これら二つの分野を解く上で必須になります。
その文章を見つけ出せさえすれば、そこに文章の趣旨が書いてあるので、それと異なる選択肢を簡単に除外する事が出来ます。
 では、その「まとめの文」をどうやって見つけるのでしょうか。それは、筆者に主張がある文の特性を知っておけば、比較的容易になります。
作者に主張がある場合、文章は必ず「〜。なので『筆者の主張』である。」と「『筆者の主張』だ。何故ならば〜」の二つのタイプを取ります。
何故ならば、少なくとも公務員試験に出題される文章の場合、筆者は自身の主張に説得力を持たせる為に、必ずその前後に主張を補強する文章を挟んでいるからです。
勿論「なので」や「何故ならば」が必ずしも書いてあるとは限りませんが、英語においても基本的に「So,」や「Because,」を探してみるようにして下さい。
そして、もしその文章を見つけた場合、下線を文章に引いたり、文章を斜線で区切る等して目立つようにしておき、選択肢を消去する際の参考にしていきましょう。
この「なので」や「何故ならば」を探す練習は、文章整序の際にも役立つので、積極的に行いましょう。
何故なら、文章整序は「接続詞で始まる文は先頭ではない」という原則があり、接続詞から文章の繋がりを理解する事で解答出来るようになる問題だからです。
よって、現代文と英語を解く際は「筆者の主張を述べた文を探す事」を徹底して行うようにしましょう。


〇数的処理は、翻訳である。

ここまで現代文・英語と後半の知識問題を解き、いよいよ一般知能に入っていきます。
一般知能は大きく数的処理・判断推理・空間把握・資料解釈に分かれますが、私はこれらの順序として
数的処理→空間把握→資料解釈→判断推理
と解くようにしていました。しかし、資料解釈と空間把握については逆の方が解きやすい方もいると思いますので、その二つに関してはお任せします。)
ただ、実際に受験する際にはあまりこれらの順序にとらわれ過ぎず、『パッと見て分からなければ飛ばす』を徹底するよう心掛けて下さい。
さて、これら四つの分野の中で最初に解く事になる数的処理ですが、この問題を解く上で明暗を分ける事になりがちなのが、「国語力」です。
何故かというと、数的処理の問題文は他三つと比べると難しく、文章の意味が分からなければ、最悪の場合立式すら出来ないと言う事が頻発するからです。
もしも数的処理が苦手であるならば、恐らく貴方は現代文にも苦手意識があるのでは無いでしょうか?
なので、数的処理の問題演習をする際は、なるべく現代文の演習と時間を近付けてみてもいいかも知れません。
そして、文章の意味を理解すれば、問題文の中で分からない値にxやy等の変数を置いて、式を立てていきましょう。
そうなれば、後は計算だけです。考える必要もあまりありません。


〇空間把握は、現象を覚えよう。

次は空間把握です。空間把握については私も少しばかり苦手意識がありますが、この苦手意識には理由があります。
空間把握はイメージするよりも公式や法則などを覚えた方が圧倒的に楽に解く事が出来、私はそれを怠ってイメージを基に解いていたからです。
例えば図形の切断ですが、『立方体の三中点を通る平面で立方体を切断した場合、切断面は正六角形になる』なんて事は、イメージをしていただけでは到底わかる事ではありません。
なので空間把握を解く際は、立体をイメージするよりも講義等を通じて公式や法則を覚え、それに基づいて解く方が楽だと私は思います。
イメージを用いての解答は、公式や法則が思い出せない場合や、公式や法則をイメージと共に理解する場合のみ、行って下さい。


〇資料解釈は、概算が要。

では、資料解釈に移りましょう。資料解釈は大抵の場合一般知能問題の最後に二問ほど出題され、グラフから情報を読み取って正しい選択肢を答えるという形式になっています。
そしてこの形式の問題によくあるのが、例えば「5年間の中で○○が××である割合が最も高いのは20××年である」や、「過去10年間の△△の割合は常に減少している」等の、「割合に関する情報を問う選択肢」です。
この形式の選択肢が厄介な所は、それぞれの割合を逐一計算していかないと、正しく言えるかの判断が難しい点にあります。
そして割合を求めるにも、例えば「14678人中の3902人の割合(26.584%)」と「15903人中の4278人(26.901%)の割合」を比較する必要があったりと非常に面倒な計算を強いられ、それに時間をかけてしまって他の問題に割ける時間がなくなる…というのが、資料解釈で起こりうる罠です。
資料解釈の鉄則は、まず割合の計算をせずに判断出来るから順に消去していき、割合は概算で計算する事が重要になります。
例えば「過去五年間で、○○の人数は常に減少している。」という選択肢は単に人数を比較する事で解けますし、「過去五年間でA市の人口が減少した背景にはB市の成長による人口流出が考えられる」等というグラフからは読み取れない情報を含む選択肢はすぐに消す事が出来ます。
また割合に関しても、そこまで大きな数字の変更をしなければ、概算により判断する事も可能です。
上記二つの情報、「14678人中の3902人の割合(26.584%)」と「15903人中の4278人の割合(26.901%)」の大小関係は、概算を用いて
「15000人中の4000人(26.667%)」と「16000人中の4300人(26.875%)」としても変わりません。
余程二つの割合が近くない限り、分母と分子を計算しやすいようにそれぞれ加・減算してもその大小関係は変化しないのです。
その為、資料解釈はまず計算せずに判断出来る選択肢をグラフと照らし合わせていき、割合の大小を問う選択肢は最後に判断するようにしましょう。


〇判断推理は、時間がかかる。

ここまでの問題を解答していき、ついに判断推理問題へとたどり着きました。
判断推理は数的処理と同じく、問題文を翻訳する事が大事になります。
ただ判断推理の場合、数的処理のように数式として翻訳するのではなく、問題文で挙げられた要素の対応表であったり、リーグ表や曜日の出勤表など様々な表として翻訳していきます。
その表を基にそれぞれの情報を組み合わせて新たな情報を生み出したり、情報を確定させる事が、判断推理を解くカギになります。
例えば、
「A〜Eの5人が月曜日〜金曜日の5日間、それぞれ3日ずつ働いた。」という文章からは、
「A〜Eは5人合わせて15日分出勤した。」という情報が、
「それぞれの曜日の出勤人数は3人であった。」という文章からは、
「それぞれの曜日で休みが2人確定した場合、残りの3人が働いていた事も確定する」という情報が得られます。
それと、例えば「Aは木曜日が休みであった。」「Bが連続して働いた事はなかった。」という条件を組み合わせる事により、
「Bの出勤日は月・水・金曜日であり、木曜日はC・D・Eが働いていた。」という情報が確定するのです。
そしてこれらの情報を整理し、まとめておくために、表は必ず作成する必要があります。
その為、判断推理は表の作図と情報の組み合わせ、それと必要であれば場合分けをして考える必要があり、問題を解くのにかかる時間はほかの問題に比べてはるかに長くなります。
なので教養試験を解く際は確実に判断推理を最後に回し、じっくりと考える時間を他の問題を素早く解く事で確保しましょう。


ここまでで、私がお伝え出来る教養試験問題解き方のコツは以上になります。
最後にまとめておきますと、
1:教養試験は時間のかからない知識問題から解く。
2:知識問題は知らなければすぐに諦めていいが、なるべく解ける様に知識は軽く入れておく。
3:現代文と英語は接続詞に注目しながら筆者の主張を見つけ出し、それを要旨として解く。
4:数的処理は国語力を高めて文章を理解し、それを変数を用いながら数式に翻訳して解く。
5:空間把握はイメージではなくなるべく公式や法則を覚えて解く。
6:資料解釈は計算の不要な選択肢を順に消去し、計算が必要な場合は概算を用いる。
7:判断推理は問題文を表に翻訳し、更に問題文の情報を組み合わせて新しい情報を作る事で解く。
と、なります。

さて、以上をもちましてチューター通信は終了となります。

拙い文章ではありましたが、私達の記事が誰かのお役に立てているのであれば幸いです。
posted by 東京アカデミー難波校 at 15:03| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする